HaruVIva Essay 社長の春吉大人の遊戯エッセイ

Vol.02 2013 AUTUMN

ハルヨシぶらり

福岡に移り住んではや二十年近く、すっかり東京より住み心地が良くなってしまっている。福岡の魅力は数々あるが、その中でも食事の旨さは群を抜いている。特に魚の美味しさは格別で、ここでの生活の豊かさを感じさせてくれる。
最近グルメスポットとして注目され始めた春吉・西中洲エリアにも、そんなうまい魚料理を食べさせてくれる名店が多くあるが、特にお薦めは寿司屋だと思う。50歳を目前にして、日々の食事も俄然和食系に偏りつつあるこの頃では、店舗数もさることながら、趣や特徴も豊富なこの界隈の寿司屋を回るのが楽しくてしかたがない。ネタの良さで選ぶなら操業44年の老舗寿司屋として有名な「高玉 本店」がいい。ドォーンと迫力のある長いカウンターに座ると、日本人として生まれて良かったとつくづく思う。少し趣向をかえ、西中洲の「万魚」へ行くのも楽しい。独学で寿司を学び個性豊かな創作寿司を生み出す店主の創意工夫にはいつも驚かされてばかり、同じ食を生業にする者として見習うことも多くある。

ハルヨシぶらり

個室でゆっくりしたい時には「鮨処 剛」へ、中学卒業後直ぐに福岡の名店に修行に出た大将は、まだ若いが腕はしっかりとしていて安心感がある。刺身から始まり、焼き物や煮物と何を食べても旨い。とにかく魚って時には、「寿司・割烹やまちょう」に足を運ぶ。 大ぶりの刺身に感動しきり、今日は魚を満喫したって気分にさせてくれる。これら名店も含め、二十軒近くの寿司屋が点在しているこの界隈は、福岡の寿司激戦区と言えるだろう。 そんな名店揃いのこの界隈、最近のお気に入りは「鮨 澤田」。こぢんまりとしたカウンターと座敷、ご夫婦で切り盛りする小さなお店だが中洲の名店で修業した大将の仕事は丁寧でとても気持ちがいい。地物中心に旬の魚を揃えていて、一つ一つ丁寧に食べさせてくれる。そして何といっても、ここの寿司が格別に旨い。やわらかすぎず、かたすぎず炊き上げたしゃりは、味も程よくネタが引き立つように仕上げていて旨いことこの上ない。昨今では、ネタを食べさせるような寿司も多くなったが、やはり寿司はしゃりとネタの組み合わせで、一つの料理として楽しみたい。この店を訪れたら、つまみも焼酎も程々に、寿司を楽しむのがいい。お蔭で益々大きくなったと、会う人に褒められる日々である。(笑)

鮨 澤田
■住 所
■電話番号
■営業時間
■定休日
福岡市中央区春吉3-13-24
092-721-0557
18:00〜24:00
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